トップ国際朝鮮半島誇大妄想、確証バイアスに崩れた尹氏【韓国紙】

誇大妄想、確証バイアスに崩れた尹氏【韓国紙】

【ポイント解説】バンカーに籠もった大統領

告白すれば、尹錫悦検察総長(当時)が保守政党である国民の力の大統領候補に挙がった時、政治経験のなさに加えて、朴槿恵大統領退陣の立役者を保守政党が担ぐわけがないと解説したことがある。

野党共に民主党が夏ごろから「尹大統領は戒厳令を敷き、野党指導者を逮捕する」と言い出した時も、「Kカルチャーが世界を席巻している民主国家で、軍事政権の1980年代でもあるまいし、戒厳令などあり得るわけがない。“怪談”の類い」と解説した。

いずれも外れて、現実となった。韓国の政治に関して予想を裏切られることが多い。それだけ日本の常識で見てはならないということであり、韓国の行動様式を分かったつもりでいると間違いを起こすということだ。

しかし、一国の指導者がいくら野党の口撃の砲弾が激しいからといって、バンカーに引き籠もって、耳に心地いい動画ばかりを見て、陰謀論と妄想を膨らませていたというのは日本の常識では考えられないことだった。

「大統領、正気ですか」と諫(いさ)める側近がいなかったのだろう。韓国の歴史に限らず、権力者に異を唱えるのは命懸けだ。韓国の時代劇で官僚たちが王の決定に反対する時、「どうか死を賜りますように」と言いながら土を叩(たた)いて泣訴する場面がある。その実、彼らに死ぬ気は全くないわけだが、それさえも尹氏の周りにはいなかったということだ。

弱い王の次に暴君が登場するというのも韓国時代劇のパターンで、自らの悪手がその道を開いてしまった格好だ。「国際社会が肯定的に評価できる」大統領の登場を願うのは隣国でも同じである。(岩崎 哲)

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