【韓国紙】米大統領選挙TV討論の真の敗者

CNN主催の選挙討論会でメディアセンターのスクリーンに映し出されたバイデン大統領とトランプ前大統領が(2024年6月27日 写真:UPI)
CNN主催の選挙討論会でメディアセンターのスクリーンに映し出されたバイデン大統領とトランプ前大統領が(2024年6月27日 写真:UPI)

醜悪さ見せられた有権者

2012年の米大統領選挙を1カ月後に控え、民主党のバラク・オバマ大統領と共和党のミット・ロムニー大統領候補が初めてのTV討論に臨んだ。2人は明るく笑って握手し、互いの腕を抱えて励ましあった。

オバマ大統領は冒頭、司会者とロムニー候補、聴衆に感謝を表明し、この日が自身の20回目の結婚記念日だとして夫人ミッシェル・オバマにお祝いを言う余裕を見せた。マイクを譲り受けたロムニー氏は大統領と討論できる機会に感謝し、光栄だと挨拶(あいさつ)した。結婚記念日を祝い、ここが最もロマンチックな場所と冗談を言った。オバマ大統領が明るく笑って、聴衆も笑いに包まれた。

ジョー・バイデン米大統領とドナルド・トランプ前大統領のTV討論が終わって翌日の6月28日、X(旧ツイッター)に一つの映像がアップされた。「12年という歳月がどれくらい大きい変化をもたらしたのか」というそれは1日も経(た)たないうちに2600万人が視聴し、47万人が「いいね」を押し、5万4000人がリツイートし、7000件を超える共感のコメントが寄せられた。

映像はオバマ氏とロムニー氏の2012年討論場面で始まる。2人が握手し、お互いに尊重を表す場面、次にバイデン氏とトランプ氏の討論場面に替わる。バイデン氏はトランプ氏に向かって「有罪評決を受けた重犯罪者」と言い、トランプ氏はバイデン氏に「退任するや否や有罪判決を受けて重犯罪者になるだろう」とやり返した。バイデン氏が「路地裏の野良猫水準の道徳性」と非難すると、トランプ氏は「私はポルノスターとセックスしなかった」と言い返した。

78歳と81歳の前現職大統領のTV討論は醜悪だった。品格など探せない泥沼だった。両者は討論の場に入りながら握手も目礼もしなかった。経済政策に関した最初の質問にバイデン氏は「トランプから受け継いだ米国の経済は自由落下中だった」と言うと、トランプ氏は「バイデンが米国を悲しみに陥れた」と正面から受けた。2人はお互いに“最悪の大統領”とののしり合った。

バイデン氏は力なく掠(かす)れ声、頻繁にせき込み、ぐだぐだの応答、不明瞭な言語、ぼんやりした表情などで高齢リスクをさらけ出した。民主党内部から候補交代論が出てくる始末だ。討論を主催したCNNはトランプ氏が90分の間30個を超えるウソの主張をしたと報じた。

大統領選挙を4カ月後に控えて電撃的に実現したTV討論は今回の選挙が“歴代級の不人気”という事実を赤裸々に再確認させた。討論の真の敗者は“米国”であり“米国の有権者”というメディアの評価は正しい。

(朴永濬(パクヨンジュン)ワシントン特派員、7月1日付)

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