トップ国際朝鮮半島【韓国紙】“ゴミ風船”のやりとりで深まる「嫌北」

【韓国紙】“ゴミ風船”のやりとりで深まる「嫌北」

【ポイント解説】ゴミを飛ばし合うウリ民族

北朝鮮が韓国に飛ばした「汚物風船」問題が続いている。「生物・化学兵器の運搬テストなのではないか」とし、「より高度なテロの前触れなのでは」と韓国政府が緊張を高めているのだ。

北朝鮮が飛ばした風船は3500個、そのうち韓国で「着弾」が確認されたのが約1000個だ。もし地点や状態などの詳細なデータを公表すれば、北朝鮮を利することになる。北が行った実験結果を韓国が報告してやる格好になるからだ(文在寅政権だったらやったかもしれない)。

とはいえメディアは高い関心で報道するし、庶民はSNSで話題にするだろうから、それらを集めただけでも十分なデータとなる。国民へ警戒を呼び掛けなければならない政府としても頭の痛いところだ。

北朝鮮では韓国のKPOPやドラマが流入することを厳しく警戒している。視聴した者を公開で処刑して見せしめにし、韓国モノへのアクセスを心理的にも遮断しようとしている。今回対抗手段として北が南へ「汚物風船」を飛ばしたのは、南からの宣伝ビラや韓流コンテンツは「迷惑」だし、南が世界に誇る韓流も「ゴミに等しい」というメッセージを込めたものだと記事では言う。

こうしてお互いがお互いを厭(いや)がっているうちに、それが「嫌悪」になっていくことを記者は心配する。厭は「不快」という程度だが、嫌は「きらいだ」とはっきり否定が込められている。もはや南北は将来一緒になるべき相手でもなく、ましてや協力し助け合っていく同族でもない。嫌いな相手ということだ。

韓流コンテンツが北に浸透していったのは、むしろ対決時期ではなく、南北交流が進められていた時だとの指摘はもっともだ。だがこれは相手があってのこと。相手の拒絶の盾をどう下げさせるか。

太陽も北風もあまり効果がなかった。他国のことだが、嫌悪が憎悪になる前に「ウリ(わが)民族」を確認し合う機会が訪れることを願いたい。

(岩崎 哲)

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