トップ国際朝鮮半島【韓国紙】アップグレードされた米日「桜同盟」

【韓国紙】アップグレードされた米日「桜同盟」

【ポイント解説】日米関係強化に身構える

日米同盟を確かめ合ったのを100年以上も昔の「桂・タフト協定」を持ち出して身構えるというのは、リアルな感覚なのだろうか。現在の日本は戦後80年近く戦争と関わることをしなかった実戦経験もない平和国家である。自衛隊の実力すら日本国民は見たことがない。

確かに以前ひどい目に遭わされたことは忘れないだろうが、居酒屋でハイボールを飲むZ世代と言われる若者が桂・タフト協定と言われてピンとくるだろうか。日本は国内総生産(GDP)でドイツにも抜かれ4位に落ちたのに対して、「韓国にはサムスン、KPOPがある」と胸を張る世代が多くなっている。韓国軍は韓国動乱、ベトナム戦争という実戦を経験し、現在も北と軍事的に対峙(たいじ)して、即応可能な力量を維持している。

日本からすれば、そんな国が日本を惧(おそ)れてどうするのだと思う。むしろ、北朝鮮の核・ミサイル脅威、中国の覇権主義などを考えれば、日米が関係強化して東アジアの脅威に対処していくことは“頼もしい”はずだ。まして昨年のキャンプデービッド精神で日米韓の協力を確かめ合ったではなかったか。

それでも疑心が生まれるとすれば、それは日本の「不徳の致すところ」だろう。日米韓協力と表面では言っても、心の底で信用できないと言われているようなもので、韓国人がそのような感覚を抱くのも分からないではない。

だが国と国との関係で100%の信頼を求めるのはナイーブ過ぎる。岸田文雄首相が「あなたと共にある」と言うほどに。信頼と疑心の割合は常に変動する。要は信頼の度合いを高め合うことだ。それには100年前のことを教え続け、しかも多分に脚色された自民族だけのナラティブを書くのは止めることだ。

さらに、そこに敵の分断工作の影があるなら、なおさらである。日米の関係強化に韓国が寂しさや妬(ねた)みを感じるとすれば、まるで中学生の三角関係だ。お互いに大人になろうではないか。

(岩崎 哲)

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