奢られたときの心得 韓国から

韓国人と食事をする際、常々意識することがある。「今日は自分が奢(おご)るのか、相手が奢ってくれるのか」ということだ。日本のように割り勘の文化はあまりないので、誰かが全て支払うことが多い。相手が上司や年上なら相手が、また男女の場合は男性が払うことが一般的だ。ただ、相手との関係が曖昧だと、レジの前で「オレが払う!」と互いに譲らないこともしばしば起きる。

こちらでは奢ってあげることで満足感に浸る人が結構いるが、それに甘えてばかりもいられない。特に何度も一緒に行く間柄なら「次は自分が奢らないと」という気持ちにかられるものだ。筆者も懇意にしている年上の知人にいつも奢られっぱなしだったので、食事の途中でトイレに行くふりをして会計を済ませたことがあった。後で「どうして払ったの!」と叱られたが、表情は満更でもなさそうだった。

奢られたときの心得を失念し、失敗しそうになったこともある。高級韓国料理店で知人に奢ってもらった数日後、同じ店で今度は知人とその友人を交え3人で食事をしたのだが、いきなり知人から「今日は奢ってくれるよね?」と言われたのだ。前回奢られた手前、本来なら筆者が「今日は奢る」と“宣言”しなければならないところを、黙っていたので催促されてしまったのだ。クレジットカードを持ち合わせていなかったので焦ったが、幸い知人の友人が「今日は私が出しましょう」と助け舟を出してくれた。フ~危なかった!(U)

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