
民心無視は揺るがず
“李在明親衛隊”と呼ばれる野党「共に民主党」の院外組織「ザ民主全国革新会議」が18日記者会見し、新党創党を推進する李洛淵前代表を批判した。「民主党の歴史を否定し、金大中・盧武鉉・文在寅大統領の名誉を侮辱している」という露骨な非難があふれた。ある1年生議員は李洛淵氏を“尹錫悦政権の手先”と主張して政界引退を要求した。
親明(李在明)系による李洛淵氏孤立作戦は院内でも繰り広げられる。“李洛淵新党”推進を引き止める内容の連判状には同党議員167人中117人(70%)が署名した。ある議員は「正統野党と異なる典型的な“さくら(変節者)路線”で、早い段階でつぶさなければならない」と述べた。
民主党の“李在明私党化”と党内民主主義の毀損(きそん)を批判すれば変節者であり、代表個人の司法リスクを防御するために国会議員を総動員すれば正統野党ということか。真に奇怪な論理だ。
来年の総選挙まで4カ月を切ったが民主党は刷新無風地帯も同然だ。与党「国民の力」は指導部が退陣して刷新の糸口をつかんだが、民主党では何の革新の動きも見当たらない。
非明系議員の会「原則と常識」が李在明氏の第2線への後退と統合非常対策委の設置を指導部に公式要求した。しかし李代表は連日「団結」だけを叫んでいる。自身の司法リスクに備えて非主流の離脱を防ぐために“革新”よりは“統合”に重点を置いているためだ。これだから民主党が刷新どころか、私党化の道を突き進むのは当然だ。
それでも民主党が「総選挙で第1党を奪われそうではない、単独過半数(150議席)を超えるか、180議席を得るかがカギ」(李海瓚前代表)と言って傲慢(ごうまん)な態度を見せているのは、政権与党があまりにもずさんだからだ。大統領選で勝利した政党が、政権発足1年7カ月で非常対策委員会を3度も設けるのは正常ではない。国民の力は文在寅政権の無能と傲慢のおかげで辛うじて勝ったにもかかわらず、見苦しい内輪もめを繰り返している。
尹心の支援を得た金起炫指導部も龍山大統領室の顔色ばかり窺(うかが)って、与党は民心から無視され、ソウル江西区長補欠選挙で惨敗した。
執権2年もならないうちに代表2人が中途下車することになった根本責任は龍山(大統領室)にあるといっても過言ではないが、大統領室に振り回された与党の責任も軽くない。国政の一つの軸を担当する政権与党なら、大統領室に協力しながらも健全な緊張関係を持つことが必要だ。それでこそ、民心が国政に反映され、結局、政府・与党全体にも役立つ。それなのに、支離滅裂な状態から抜け出せない与党の姿に国民の失望は大きい。
不道徳で傲慢な野党と無能で無気力な与党が共存して競争するのが韓国政治の残念な現実だ。今後どれくらい変わることができるだろうか。総選挙まで111日だ。
(元載淵(ウォンジェヨン)論説委員、12月21日付)





