権威主義諸国に肩入れ

米キャンプデービッド首脳会談(8月18日)で導き出された韓国・米国・日本の協力体に対する国際社会の評価は高い。北朝鮮の核・ミサイルの脅威に3カ国がワンチームになって対応するので、拡大抑止力が強化されたということだ。
ところが野党共に民主党の認識は正反対だ。国益の実体が見えない脇役外交だと酷評する。「われわれが得たものはない。多くの宿題と損害」(鄭清来)が代表的だ。「韓米日首脳は暴力団の親玉」(金正恩)、「台湾問題言及は内政干渉」(中国)という反応は朝中の立場ではそうあり得るとしても、民主党の評価は納得できない。安保上の危険が大きく減じたことが国益でなければ何だというのか。
ウクライナを侵攻したロシアに中国は経済、北朝鮮は武器支援に出ている。朝中露の密着はわれわれの安保を脅かす。問題は民主党がロシアの肩を持つところにある。ウクライナ支援に否定的で、ロシアの侵攻をウクライナ大統領のリーダーシップのせいにした李在明代表の認識からしてそうだ。国際規範と秩序を破壊する戦犯国家に肩入れすることが正常なのか。国際情勢を読む洞察力不足が残念である。
自由民主主義、市場経済の価値を共有する諸国より、終身執権を夢見る独裁者たちの権威主義国家に偏った勢力を“進歩”といえるか。しかも朝中露は韓国を共産化するために朝鮮戦争を共謀した諸国だ。その朝中露と価値連帯関係なのかと、民主党に問わざるを得ない。
民主党の主導勢力である(1980年代の)学生運動出身者ら(586世代)が軍事独裁を打倒するために採択した社会主義理念と主体思想の後遺症が本当に大きいといえる。
「586世代は自由民主主義をまともに学んだことがなかった。高校の時まで朴正煕(元大統領)式の国家主義と『韓国的民主主義』を学び、大学入学後は民族解放民衆民主主義革命論(NLPDR)を学んだ。彼らは民主主義を選出された権力としてだけ理解する。その古い人民民主主義の習性が今まで残っていて、自由民主主義とずっと衝突しているのだ」。陳重権(チンジュングォン)光云大特任教授の明快な原因分析だ。
586政治家たちが親北中露、反米日志向を見せるのは若い時期の化石化された理念から完全に抜け出せていないという自己告白に他ならない。
中国の原発が福島汚染水より基準値が何倍も高いトリチウムを西海(黄海)に流しているのに、民主党が口を開かない理由もここにある。
退行的な旧態から脱するべき当事者は、まさにドグマに陥ったガラパゴス政党である民主党自身だ。民主党は時代錯誤的な親北中露路線の清算を改革の出発点としなければならない。
(金煥基(キムファンギ)論説室長、9月6日付)





