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韓米日首脳会談で3国協力関係強化へ

記念写真に納まる(左から)米国のバイデン大統領、岸田文雄首相、韓国の尹錫悦大統領=5月21日、広島市南区
記念写真に納まる(左から)米国のバイデン大統領、岸田文雄首相、韓国の尹錫悦大統領=5月21日、広島市南区

クアッド級の対中牽制狙う

18日に米国で開かれる韓米日首脳会談で採択されると見られる「キャンプデービッド原則」は尹錫悦政権になってもたらされた韓日関係の解氷局面を利用して、3国協調を強化し、後任の政権で関係が再び悪化することがないように釘(くぎ)を刺す意味を持つ。3国の協力関係で最も弱い輪とされてきた韓日関係問題が再浮上する可能性を最小化しようということと解釈される。

これは来年の次期大統領選挙を控えた米国の立場においても同じだ。米国家安全保障会議(NSC)東アジア局長を務めたクリストファー・ジョンストン戦略国際問題研究所(CSIS)日本部長は14日、「バイデン政権は韓日の和解を利用して3国関係の進展状況を制度化し、これを未来の指導者たちが元に戻しにくくする方法を模索している」と今回の首脳会議の趣旨を説明した。彼は「3国間の協力を定例・公式・制度化するほど、これを後戻りさせることが難しくなる」と提言した。韓国の大統領室も「現在、共感を持って(キャンプデービッド原則の採択を)議論している」と表明した。

来年、再選に挑戦するバイデン米大統領も3国協力関係を明文化するキャンプデービッド原則を大きな成果として広報するものと見られる。バイデン政権は今回のキャンプデービッド原則を通じて、韓米日3国協調でもクアッド、AUKUS(米・豪・英)、インド太平洋経済枠組み(IPEF)のような正式協議体に匹敵する中国牽制(けんせい)効果を引き出すことが目標だ。

共同声明などで中国を直接的に明示はしないと言われている。ロイター通信は、「バイデン大統領が今年末の習近平中国国家主席との会談を控えて緊張緩和を模索しており、中国との緊張を急激に高めることは避けようとするだろう」と分析した。

米ネットメディアのアクシオスは今回の首脳会議について「数カ月間行われた米外交の結果」だと評価し、「米政府は韓日両国が複雑な過去を超えて結束した未来に進むことができるように説得してきた」と伝えた。

米政府高官は、「安保領域で3国をより一層近づける幾つかの措置を通じて集団安保が強化されるだろうが、3国間の安保の枠組みを期待することは難しい」とロイター通信に話した。

特に、キャンプデービッドの歴史的な象徴性などを考慮すると、今回の首脳会議が与える重量感は確かに格別だという評価だ。金泰孝国家安保室第1次長は13日、「韓米日3国協力の新しい章を開いた21世紀外交の現場として記録されるだろう」と評価した。

金次長は「3国首脳はこの会談開催のためだけに集まって歴代最も長い時間を共に過ごすことになる」とし、「今回の会談を通じて、韓米日協議体はインド太平洋地域内の協力体として明確な独立性を獲得することになるだろう」と語った。

(イ・ジアン、イ・ヒョンミ記者、8月16日付)

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