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【韓国紙】波紋を呼ぶ駐韓中国大使の発言

韓国の尹錫悦大統領=5月29日、ソウル(EPA時事)
韓国の尹錫悦大統領=5月29日、ソウル(EPA時事)

感情外交でなく国益優先を

ジョージ・ワシントン米大統領は2期目を終えて3回目の選挙が迫った1796年、突然新聞に引退のあいさつを出した。この「告別の辞」は米国で最も有名な文章の一つだ。貫かれているのは当時、制定8年目の米国憲法の危機であった。

彼が共和国の根幹である憲法を脅かすと見たのは南北の地域主義、胎動中の2党による党派争い、外交だった。今の韓国の状況がワシントンが憂えた米国とあまりにも重なっている。そのうち外交に関する話しだ。

彼は「すべての国家に対して善意と正義を維持せよ」と忠告した。ワシントンが心配した外交は欧州との関係であった。英国の(対仏)再侵攻の可能性と欧州で広がった英仏覇権争いの渦中で選んだ米国の中立主義だ。これは極めて現実的な外交テキストだった。当時、米国は合衆国としての完全な統合ができていない状態で、その亀裂が南北戦争につながった。

韓国の当面する外交脅威は中国だ。両国関係が険悪である。駐韓中国大使が粗雑な韓国語で韓国外交を貶めた事件や、これに対処する韓国の姿勢が似ている。全く中立的でない。

この問題が大使を「忌避人物」に指定して追放する程度で終われば幸いだが、中国がそのような国ではないということが問題だ。大韓海峡で中国の軍艦が米軍艦艇のわずか137㍍前を横切った。中国艦艇が本土から大韓海峡まで来るのに10時間ほどかかる。

権威的な長期政権国家のうち隣国と戦争しなかった国は珍しい。中国との関係において米国、日本、韓国の3角協調を前面に出すが、その中で最も弱い輪が韓国だ。なぜ弱いかといえば、国土半分を敵に占領されたまま休戦中で、3カ国の中で最も経済力が劣るなど、理由が多い。

一番大きいリスクは韓国内部が堅固でないことだ。中国大使の批判発言を巨大野党の代表が“傾聴”するような様子が公に出た。その後、波紋が米国の首都ワシントンまで及んだ。韓国は中国外交官1人が投げ掛けた言葉で四分五裂する国だ。ワシントンが退任後、米国で避けようと語った外交と地域主義、党派争いまで総網羅された国が今の韓国だ。

ワシントンは「恒久的な同盟を避けることが真の(外交)政策」だと述べた。“避ける”対象はいつでも韓国になり得る。必要なら中国側に立つのが米国であり、外交だ。

中国を“大きい山の峰”と奉ろうというのではない。むしろ高圧的な外交言辞と失礼な行動を絶対座視してはならない。その一方で国益を得る外交に重点をおけということだ。ワシントンが告別の辞で長く語ったことは結局、国益だった。外交が政治と世論、党派、感情に振り回されてはならない。

(ナ・ギチョン国際部長、6月14日付)

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