Home国際朝鮮半島【韓国紙】過去乗り越えてこそ未来に進める

【韓国紙】過去乗り越えてこそ未来に進める

共同記者会見に臨む韓国の尹錫悦大統領(左)と岸田文雄首相=16日午後、首相官邸
共同記者会見に臨む韓国の尹錫悦大統領(左)と岸田文雄首相=16日午後、首相官邸

ハードル高い韓日関係改善

今月11日、駐米日本大使館で働く日本人外交官の自宅の夕食に招待された。昨年末、自宅に招いて夕食会をしたお返しだった。お好み焼きとたこ焼きを焼いて雰囲気が和むと、自ずと韓日関係の話が出た。

快活な性格の外交官の夫が韓日関係が良くなるのがうれしいと切り出した。この2日前、岸田文雄首相が尹錫悦大統領を公式招待して韓日関係が急流に乗った時だ。彼は慎重に韓日間の歴史問題が重要だということは否定できないと言った。そして未来も重要ではないかと話した。北朝鮮問題や経済分野で韓国と日本、米国が協力する分野も多いと言った。

両家の子供たちが一緒になって走って遊ぶ姿を見ながら、「本当にいい光景ですね」と言った時は「言うことを事前に準備したのか」と突拍子もない気がした。

最近付き合っているフランス大使館の友人は先週、BBC放送の記事リンクを送ってきた。見出しは「韓国と日本 友人のような敵(フレネミー)同士の節目の対面」だった。韓日関係についてよく知らないという彼は友人(フレンド)と敵(エネミー)の合成語「フレネミー」という表現に同意するかと聞いてきた。

3月の1カ月間、韓国と日本の交流は米ワシントン特派員の日常にまで食い込んできた。韓米日関係がそれほど緊密に連結しているのだと考えた。韓日の強制動員(いわゆる元徴用工)賠償交渉のニュースが伝わると、ホワイトハウスが夜11時に「画期的な新しい章を飾るだろう」とバイデン大統領名の歓迎声明を出したのはもちろんだ。

米国の熱烈な歓迎声明ほど韓日関係の改善が明快でないということを感じた1カ月だった。韓日関係改善がうれしいという日本人の友人に快く相槌(あいづち)を打てず、フレネミーという新造語を解釈するために格闘し、この数年間の韓日関係と急激な反転に対して明快に答えられない気まずい思いが残った。

韓日は過去の問題を乗り越えなくては未来に進むことができないということを確認した1カ月でもあった。バイデン政権の当局者とシンクタンクの韓半島専門家たちが口を酸っぱくして話す「韓米日安保・経済協力の強化」が言うほどに単純ではないことも確認した。水面下にあった韓日関係の傷が再び浮き彫りになったが、未来を語るほどその傷をうまく縫合したのかは疑問だ。

ワシントンの当局者と消息筋の間では、韓日関係の改善が韓国にどんな実益があるかという話も出ている。韓国で尹大統領に対する肯定評価と否定評価の原因の全部が日本絡みだという世論調査の結果が3月の1カ月間に感じた気まずさの周りにあるのではないかと推察している。

3月に韓日、4月に韓米、5月に韓米日の首脳会談という外交構想パズルの結果が韓日、韓米日関係の明快な改善につながることを願いたい。

(パク・ヨンジュン・ワシントン特派員、3月27日付)

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