【韓国紙】韓国の22年出生率は“世界最低”0・78

【ポイント解説】「高麗人と朝鮮族」で補うのか

日本も同様だが、韓国がさらに深刻な人口減少に見舞われている。その対応策として「高麗人」と「朝鮮族」に国籍を付与せよと記事では訴えている。外国人移民は宗教や習慣などの違いから社会的軋轢(あつれき)を生む。欧州での人種・宗教衝突は反面教師と映る。そこで“親戚”も同然の彼らを国民にしようという論理だ。

朝鮮族と高麗人の起源は李朝末期に旧満州やソ連沿海州(当時清朝の領土)に移住した朝鮮人たちである。満州事変(1931年)以降、沿海州にいた彼らをスターリンは中央アジアを中心にソ連全土に約60万人強制移住させた。そのためカザフ、ウズベク両共和国(当時)に多く、勤勉だった彼らは公務員や大学教授などに就いた。

筆者はアルマトイで発行される朝鮮語の新聞「高麗日報」(旧レーニンの旗)社長から南北朝鮮いずれにも与しないとして高麗人を名乗ったと聞いた。

今はその高麗人、朝鮮族が数十万人、豊かな韓国に働きに来て、朝鮮族に至っては71万人に達するというから一大勢力を形成している。

一見いいアイデアのように聞こえるが課題がある。差別だ。在日韓国人でさえ差別を感じる社会だという。現に韓国で朝鮮族といえばよい印象は持たれていない。血筋は同じといっても文化的差異が広がってしまっている。朝鮮族ですら異質なのだから、数十年もイスラムの風土と共産主義で形成された地で幾世代も重ねた高麗人は韓国人にとって朝鮮族以上に異質だろう。その彼らを韓国社会は受け入れていけるのだろうか。

将来、朝鮮族、高麗人出身の国会議員、大統領が出て来る社会を想定し、それを普通のこととして受け入れられる社会になれるのだろうか。まさに他人ごとではあるが、気になるところだ。

(岩崎 哲)

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