【韓国紙】韓国の22年出生率は“世界最低”0・78

韓国統計庁の資料
韓国統計庁の資料

高麗人などに国籍付与を

歴史家エドワード・ギボンは『ローマ帝国衰亡史』で「人口急減がローマの衰亡を呼び起こした一つの要因」と分析している。その通りだ。人口は経済力と国防力の源泉であり、国家維持の根本動力だ。

韓国がローマ帝国の前轍(てつ)を踏むという警告音が大きくなっている。昨年の出生児が24万9000人で1年間に1万1500人減り、合計特殊出生率(女性1人が生涯に産む子供の推定人数)も0・78人に急落し、世界最低記録を更新した。この統計庁発表は信じられない程衝撃的だ。政府が少子化対応のために2005年から21年まで280兆ウォンを注ぎ込んでの落第点だから一層惨めである。

経済活動人口の減少は生産力低下と成長率鈍化につながる。2060年代から経済がマイナス成長になるというゴールドマンサックスの警告は合理的な見通しだ。この国に未来があるのか。

格別の対策が必要な時だ。就職難と高い住居価格、育児・私教育費の負担など、少子化の根本原因を解消することが最善の方法だろうが、短期間には解決し難い。人口政策のパラダイムを切り替えなければならない。外国人の移民受け入れと在外同胞への二重国籍付与を考えざるを得ない。グローバル先進国の高学歴・高技術人材とアジアの有能な青年たちの移民は国家経済にも大いに役立つ代案だ。

さらに効率的な対策は日本統治期に祖国を離れた高麗人(旧ソ連地域の国籍を持つ朝鮮民族)と朝鮮族(中国の少数民族として識別された朝鮮民族)に国籍を付与して帰還させることだ。血統が同じ韓民族であり、韓国人文化と歴史意識を持った彼らこそ優先的に受け入れなければならない資産だ。外国人移民を多く受け入れた欧州諸国で宗教・文化の対立によるテロが頻発している現実を勘案すればより一層進めるべきだ。

高麗人は旧ソ連地域に50万人、韓国に8万5000人いる。朝鮮族は中国に170万人、韓国に71万人が居住している。大部分が訪問就職(H2)・在外同胞(F4)ビザを取得して入国し、単純労務や専門職に従事している。ただ、滞留期間(3年)の更新ができないH2ビザの所持者はいったん本国に帰って再入国許可をもらわなければならないので不便だ。

韓国国籍を取得すれば良いのだが、針の穴を通るのに等しい。帰化試験が難しい上に資産6000万ウォンや1人当たりの国民総所得(GNI)以上の収入がなければならないためだ。国を失い、生きるためにやむを得ず故郷を離れなければならなかった高麗人と朝鮮族の子孫をこのように冷遇するのは正しいことだろうか。

高麗人と朝鮮族への国籍付与は実利と名分を両取りするカードだ。脱北者たちが適応化教育を受けるように、彼らに一定期間、韓国の歴史と民主主義、市民教育を行えば韓国社会への同化も速まるだろう。

これ以上先送りすることではない。高麗人と朝鮮族が祖国で暮らす天賦の権利を保障しないのは、歴史に罪を犯すことである。

(金煥基(キムファンギ)論説室長、2月28日付)

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