【韓国紙】脅威増す北朝鮮、内部対立膨らむ韓国

発射される北朝鮮のミサイル=6日、撮影地非公表(朝鮮中央通信が10日配信)(AFP時事)
発射される北朝鮮のミサイル=6日、撮影地非公表(朝鮮中央通信が10日配信)(AFP時事)

続く挑発に“鈍感症”懸念

今年に入って北朝鮮のミサイル挑発は18日現在28回で歴代最多だ。北朝鮮はすでに本土や金正恩に対する攻撃が差し迫ったと判断されれば「自動的に直ちに発射」するよう、先制的な核兵器の使用を法制化している。

北の核時計がこのように早く回るのは金日成・金正日・金正恩3代にわたる“核遺業”継承の結果だ。1960年代のキューバ危機がソ連の“同盟国放棄”で終わったのを見て、核自主路線を固めた金日成の夢は金正恩体制で完成した。一方、北朝鮮の核挑発を中断させようとする数十年間の試みは失敗した。

3人の大統領に秘書官として仕えた金忠男(キムチュンナム)博士は最近、『大統領の安保リーダーシップ』を上梓(じょうし)した。李承晩大統領以後、歴代大統領の主要安保政策とリーダーシップを扱ったが一種の対北政策失敗史だ。

「北朝鮮は3代にわたりすべてを賭けて核開発に取り組んできたが、韓国は根本戦略もなく政府が交代するたびに、新しい対北政策を展開して状況を悪化させた」というのだ。金博士は記者との通話で「北朝鮮を見くびった結果」だと述べた。北朝鮮の赤化統一戦略を過小評価して平和のたわ言を繰り返したり、体制競争で勝ったので自ら崩壊するだろうと判断を誤ったためだ。時間は北朝鮮側にあり、核兵器が着実に増える間、対北政策路線をめぐる韓国内部の対立だけが膨らんだ。

北朝鮮が日本上空を横切ってミサイルを発射した今月4日、日本では新幹線の運行が一時中断し、該当地域住民に退避令が下された。登校中の小学生が道端に退避した写真が韓国の新聞にも載った。毎日のようにミサイル挑発が続いても平穏な韓国の日常とは対照的だ。

日本は格別だと考える人々は少なくない。北朝鮮が敵対国の日本にミサイルを撃っても(同族の)韓国には撃たないという楽観論も広まっている。北朝鮮の挑発で戦争が起きたのは日本でなく韓国なのに。

北朝鮮は憲法より上位規範の労働党規約で、韓国は依然「米国の植民地」であり、最終目的は共産主義社会の建設(赤化統一)と記されている。第一野党の代表が対北抑止のための韓米日軍事訓練を「親日国防」として理念戦を煽(あお)るのが大韓民国の現住所だ。

与党議員を中心に米国の戦術核再配備や戦略資産の常時配備、核共有案が堰を切ったように飛び出している。核を持った北朝鮮に対抗して“恐怖の均衡”が必要だという論理だ。米国側の反応は否定的だ。与野党が一致し、国民世論が後押ししても、米国の核戦略を変えることは容易でない。まして古ぼけた“親日”論議、政界の甲論乙駁(こうろんおっぱく)は北核“鈍感症”を増大させるだけだ。

(黄政美(ファンジョンミ)編集人、10月19日付)

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