【韓国紙】李在明議員の焦燥感と短見

【ポイント解説】李氏へ「白衣従軍」の勧め

左派文在寅政権が敗れ、野党に転落した共に民主党の次期指導者の席を李在明氏が狙っている。

だが李氏は大統領選に党公認候補として出て敗れた張本人だ。選対責任者として臨んだ統一地方選でも大敗している。あまつさえ選挙区も換えて補選に立ち、自らは国会議員のバッジを付けた。

日本でならば、到底考えられない厚顔さであるが、党内でこれを厳しく追及できないところに民主党の凋落(ちょうらく)がある。

李在明氏は学生運動出身者たちとは一線を画している。そのことが党再生の指導者として担がれる“資格”の一つだが、不動産疑惑など数々の問題を抱え、尹錫悦政権がその追及で手ぐすね引いて待っている。いわば脛に傷だらけの人物なわけで、不逮捕特権を得ようと議員になったとすれば、彼が率いる2年後の総選挙で同党が多数の支持を得るのは簡単ではない。尹政権と少数与党国民の力が逆転を狙ってこの点を責めないわけがない。

同党には“岩盤支持層”があるといっても、それは文在寅支持者であり、李氏が党代表になれば自動的に引き継げるものでもない。だから、大統領選で得た1600万票がすべて李氏支持票だとは言えないのだ。

過去、敗北を喫しながら、一度は引退までして雌伏し、ついに「大権」を手にした金大中(キムデジュン)氏の例もある。

李氏もしばらく政治の一線から退き、捲土重来を期すべきだと記事は勧める。とりあえず防弾幕(議員職)は得た。さらに党代表となり、集中砲火を浴びながらも、これで耐えて行こうという算段なのだろうが、この強引な攻めの姿勢が吉と出るか凶と出るか。

韓国政治記事で使われる「白衣従軍」は李朝時代の将軍李舜臣(イスンシン)が罷免され、それでも一兵卒として前線で戦ったことを指す。それも1度ならず2度までも。この李舜臣を韓国民はいまでも尊敬している。

(岩崎 哲)