【韓国紙】李在明議員の焦燥感と短見

韓国の李在明前京畿道知事=3月6日(EPA時事)

敗北2ヵ月余りで補選出馬

野党「共に民主党」の李在明(イジェミョン)氏が党内外の反対を押し切って6月1日の国会議員補選に出馬して当選した。大統領選の敗北から2カ月余りでの出馬であり、自宅がある選挙区の京畿道城南市盆唐甲区を離れ、民主党票の強い仁川桂陽乙区を選んでのことで、厳しい視線を受けた。

李議員の出馬は時期的にも論議があった。地域開発に伴う不動産疑惑、城南FC支援金疑惑、妻の金恵景(キムヘギョン)氏の京畿道法人カード流用疑惑などへの捜査が進行中で、国会議員の不逮捕特権を狙った“防弾用出馬”という非難を受けるのに充分だった。

さらに李議員は8月党大会でも代表選に出馬しようとしている。出れば当選は無難だろう。大統領選失敗後、党代表を経て大統領選への再挑戦に成功した文在寅(ムンジェイン)前大統領モデルを念頭に置いているようだが、文前大統領は敗北後、一議員として1年以上雌伏し、党代表復帰までは2年以上の空白期を耐えた。

党代表は相手陣営の集中砲火を浴びる。最近の民主党のように党内対立が激しければ、リーダーシップが揺らぐのが常だ。文前大統領も16年総選挙が差し迫り、金鍾仁(キムジョンイン)非常対策委員長に党を任せて党務から手を引いた。

李在明議員が党代表になれば、2年後の総選挙の公認過程で自分の派閥を構築できるだろうが、展望が不透明な総選挙結果にも責任を負わなければならない。

しかも、いま民主党に必要なことは反省と革新だ。大統領候補だった李議員は大統領選敗北に最大の責任がある人物だ。6・1地方選の時は総括選挙対策委員長だった。彼が代表に就けば、民主党は2回の選挙敗北に対して、どのように反省と省察の声を出すことができるだろうか。

地方選の結果が示すように、今は尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の時間だ。とはいえ、今後、多くの変曲点があるだろう。李議員が焦って出なくても自然に身動きの幅は広くなる。

李議員は長期的視野で政局を眺望しなければならない。認知度が足らないわけではなく、大統領選挙で1600万票を得た。いつでも再起する力を持っている。だから当分の間、政治の前面から一歩退いていた方がいい。李議員が真に後日を期したいなら、今は自粛してビジョンをたてて自分を鍛える時だ。

(パク・チャンオク論説委員、6月16日付)