民主党は本当に変われるのか?
こうした状況において、民主党が有権者の共感を得られなかった古い旗を一新し、党の体質を合理的に変える根本的な刷新を断行できるかは疑問だ。党内外では内戦の様相に発展し、結局、党分裂に突き進むのではないかとの展望まで出ている。
一方、政権与党の「国民の力」は連勝を収めたにもかかわらず状況が容易でない。尹錫悦(ユンソンニョル)大統領就任22日後に実施された地方選挙は与党が絶対に負けられない選挙だった。結局、国民の力があちこちで地方権力を確保したが、2年後の総選挙までは国会で少数与党という限界を克服することは容易でない。
検事出身者の過度な重用で権力の重心がさらに検察側に移っていく様相を見せていることも心配だ。“検察共和国”という批判が出てくる理由である。尹錫悦政権が政治より法治を優先するようになるかもしれないということだ。
このようでは与野党の協力政治を通した政治活性化はおぼつかない。次の総選挙まで全国規模の選挙がなく、国政の懸案を解決していく適切な時期だとの声が出ているが、こうした機会を逃しそうである。
今回の選挙結果に対する政界の反応を見ると、有権者の暗い表情をまともに読み取ったのか疑問だ。与野党は今こそ政治の再生に専念しなければならない。どんな局面であろうとも対話と妥協で問題を解決していく慣行を根付かせなければならない。無意味な争いばかりしていては国民に見捨てられよう。今は政党の革新と協力政治の時間だ。
(朴完奎(パクワンギュ)論説委員、6月6日付)