
【ソウル時事】訪韓した米国務省のソン・キム北朝鮮担当特別代表は18日、外務省で魯圭悳・朝鮮半島平和交渉本部長と北朝鮮情勢について協議した。韓国の聯合ニュースによると、魯氏は協議後、記者団に「北朝鮮の緊張を高める行為が続く可能性が高いという懸念を共有した」と説明。両氏は北朝鮮が核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を強行した場合、国連安保理などを通じ「強力な対応」で臨む方針を確認した。
キム氏も、核実験の可能性を含め、北朝鮮の今後の出方とその対応について議論したと強調。「朝鮮半島で可能な限り最も強力な抑止力を維持する必要性で一致した」と語った。
米韓両軍は18日、28日までの日程で定例の合同軍事演習を開始した。一方、25日に朝鮮人民革命軍創建90年を控える北朝鮮は、17日に「戦術核用」として「新型戦術誘導兵器」の発射実験に成功したと発表。核実験場を復旧させる動きも見せている。
北朝鮮が米韓演習に武力挑発などを通じて対抗したり、25日に大規模軍事パレードで新型ミサイルを公開して軍事的成果を誇示したりする可能性も指摘される。