世界平和実現の方策を各国の元・現職首脳らが話し合う「世界サミット2022」は最終日の13日、朝鮮半島の平和統一に向けた取り組みを支持するとした「ソウル宣言」を採択して終了した。この日のサミットは韓国・京畿道加平郡のイベントホールで開かれ、演説した元首脳らが、アジアの平和のためには民主主義陣営の結束が必要だと訴えた。
トランプ前米大統領はビデオメッセージで「北朝鮮の最善の道は積極的な協力と統合、経済発展の道にある」とし、「北朝鮮にとって非核化はリスクではなく絶好の機会だ」と指摘。また自身の大統領任期中は日韓など同盟国との協力が重要だったと述べ、今後もアジアの安定のために各国が協力する必要性があると訴えた。
安倍晋三元首相は「朝鮮半島の平和のために、世界中の指導者たちが率直に話し合うことが必要だ」とし、同サミットが平和への契機となるよう祈っているとのメッセージを寄せた。
韓鶴子UPF総裁は特別演説で、「一つの文化、一つの伝統を持っているこの民族が統一すれば、北東アジアの地域に平和が訪れるようになる」と南北統一の重要性を訴えた。
同サミットの共同組織委員長である潘基文・前国連事務総長は「(世界が)建設的な対話と強力な意志を発揮して勇気ある足取りを踏めば、持続可能な未来に進むことができる」と話した。
このほか、マイク・ペンス前米副大統領、マイク・ポンペオ前米国務長官、ジョゼ・マヌエル・バローゾ元欧州委員会委員長らも演説を行った。
サミットではソウル宣言文の署名式が行われ、韓総裁、フン・セン首相、潘氏の3人が署名。主催者によると、同宣言文は157カ国の首脳に送られるという。