トップ国際欧州山火事を拡散する「火災積乱雲」の怖さ オーストリアから

山火事を拡散する「火災積乱雲」の怖さ オーストリアから

欧州で猛暑が広がり、至る所で火災が発生している。アルプスの小国オーストリアでも7月30日以降、猛暑が再来し、気温も8月3日には40度に跳ね上がり、4日には41度と観測史上最高気温を記録したばかりだ。

オーストリア国営放送(ORF)によると、「専門家は、フランスにおいて、『火災積乱雲』の発生を初めて確認した。これらは独自の風や雷を発生させる巨大な嵐の雲であり、こうした現象はこれまでオーストラリアや米国でしか確認されていなかった」という。

オーストラリアでは、今世紀初頭から火災積乱雲が確認され、2022年に米カリフォルニア州で発生した壊滅的な山火事の際にも形成された。しかし、欧州においては、これらは目新しい現象だ。

「火災雲」は、大規模な山火事や火山噴火などの猛烈な熱による上昇気流で形成される特殊な雲で、「熱対流雲」とも呼ばれる。森林火災で熱せられた空気が上昇し、植物から蒸発した水分や大気中の水蒸気が上空で冷やされ、煙や灰を核として雲になる。大量のすすや灰を含むため、通常の白い雲とは異なり、黒や茶色っぽいカリフラワー状に見える。

聖書には、神がイスラエルの民を導くために「雲の柱」と「火の柱」を用いたと記されている。21世紀の今日、「火」と「雲」は火災積乱雲を形成して、強風で火災を拡散し、周辺に住む人々を熱風と火の粉で苦しめている。(O)

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