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パリに迫る森林火災 フランスから

熱波襲来による異常乾燥でフランス各地で森林火災が広がった。特に首都パリから60㌔の距離にあるフォンテーヌブローは欧州最大の森で、そこからパリに迫る大規模な森林火災が広がったのは近年にないことだ。森林内の四つの生物保護区が被害を受けた。

フォンテーヌブローの森は生物多様性の宝庫と言われ、約100種類の鳥類やコウモリを含む約1万5000種類の動物が生息している。ルイ王朝時代は貴族の狩猟の場として知られ、鹿や猪(いのしし)が特に有名だ。今回の火災で約2000ヘクタールが灰と化したが、専門家らは大型哺乳類や鳥たちは自力で逃げた可能性が高いと指摘している。

数千人のボランティアが動物救出に動員されたという。一方、爬虫(はちゅう)類、昆虫、両生類は火災で死んでしまった可能性が高い。さらに火は消し止められたように見えても、非常に歴史の古い森なので地中深くに可燃性の木片が多く、何カ月も火がくすぶっている可能性が高い。

仏国立森林局は完全鎮火には数カ月かかると予想している。専門家は森が回復するのには数十年かかると指摘している。冬の嵐が到来すれば、弱った樹木が倒れる危険性は極めて高く、遊歩道の長期閉鎖も予想されている。

問題は森林火災の原因で、残念なことに今回のフォンテーヌブローの火災の場合は、目撃情報により、放火容疑ですでに4人が逮捕されている。

大規模な森林火災がパリ近郊で起きたことは何を意味するのか。風向きによってはものすごい勢いで火災が首都に迫る可能性もある。今回の火災後、フォンテーヌブローの森に足を踏み入れた専門家は「灰に覆われた地面はまるで月面のような光景だ」と語った。(A)

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