トップ国際欧州極左候補が決選進出か 来年の仏大統領選、中道派に危機感

極左候補が決選進出か 来年の仏大統領選、中道派に危機感

 【パリ安倍雅信】来春のフランス大統領選で、右派・国民連合(RN)のバルデラ党首と急進左派「不屈のフランス」のメランション党首の2人が決選投票を戦う可能性が浮上し、フランス政界に危機感が広がっている。仏オドクサ社が実施した世論調査でメランション氏は、中道右派のフィリップ元首相と互角の支持率を獲得している。

仏大統領選挙への出馬を表明したジャンリュック・メランション氏(AFP時事)
仏大統領選挙への出馬を表明したジャンリュック・メランション氏(AFP時事)

 ハリス・インタラクティブ社による世論調査でも、フィリップ氏やアタル元首相ら、中道派の候補者が乱立した場合、メランション氏がバルデラ氏との決選投票に進出する可能性があることが示された。

 フランスは欧州連合(EU)第2の経済規模を持つ。メランション氏もバルデラ氏も反EUの立場をとっており、どちらが大統領に選ばれても、EUそのものの存続が危ぶまれる事態になりかねない。

 2017年の大統領選と総選挙で圧倒的な支持を得た中道派は影を潜め、仏メディアではバルデラ氏とメランション氏の決選投票を「悪夢」と指摘する声が多い。それを回避するには、中道派が候補者を一本化することが不可欠だ。

 伝統的な中道右派の共和党、中道左派の社会党が弱体化する中、両者を結集させたマクロン大統領の中道「再生」も衰退している。ドイツやイタリアなどEUの周辺国も固唾をのんで見守っている。

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