
【パリ安倍雅信】ドイツで開催中のミュンヘン安全保障会議で14日、ルビオ米国務長官が基調演説で、米欧関係は「不可分」としたことについて、欧州側には一定の安堵(あんど)感が広がった。米欧関係は1年前の同会議でバンス米副大統領が欧州諸国を厳しく批判したことで緊張関係が続いていた。一方で仏独首脳は、米国に頼らない独自防衛体制強化のため、核戦略を含む大幅な見直しを急いでいる。
欧州連合(EU)の欧州委員会のフォンデアライエン委員長はルビオ氏の演説を受けて「安心した」と述べた。フランスのバロ外相は欧州と米国の共通の遺産に言及したことを評価する一方、「どんなに強大で豊かな国であっても、一部の課題は単一の国だけで解決できないという認識を共有できた」と指摘、「強くて独立した欧州を築く」と訴えた。
ドイツのワーデフール外相は「私にとって一番大切な言葉は『またやろう』だった」とし、「真のパートナーだと確信した」と述べた。
ルビオ氏は米欧関係を友好的とする一方、欧州の自由貿易、大量移民、気候変動に対する環境政策「気候カルト」には厳しい批判を行った。一方で「大西洋横断時代の終焉(しゅうえん)はわれわれの目標でも願いでもない。われわれは常に欧州の申し子だ」と強調した。
欧州の安全保障関係者からは安堵の声が聞かれ、EUのカラス外交安全保障上級代表(外相)も「素晴らしい演説だった」と高く評価した。
一方、英仏独は欧州での共通の核抑止力構築に向けた初期段階の協議への意欲を示している。ドイツのメルツ首相はフランスの傘の下に入る議論を諦めておらず、マクロン氏もミュンヘンでの演説で欧州の核抑止力について言及した。






