【パリ安倍雅信】フランス映画界を代表する女優、ブリジット・バルドーさんが28日、91歳で死去した。裕福な家庭に育ち10代でモデルとして雑誌「エル」の表紙を飾り、銀幕ではジャン=リュック・ゴダール監督の傑作「軽蔑」など約50本に出演した。世界的に女優として注目されたが39歳で映画界を去り、その後は動物愛護運動に傾注。また右派政治の言動でも注目を集めた。
映画界を引退した理由は、快楽的な性シンボルとしての扱いに嫌気が差したためといわれる。4度結婚し、俳優で映画プロデューサーのジャック・シャリエさん(今年9月死去)との間に一人息子ニコラさんがいる。1986年に、野生および飼育動物の保護に取り組む「ブリジット・バルドー財団」を設立した。
増加するイスラム教移民が仏文化を破壊していると主張し、差別発言罪で有罪、高額罰金を科されたが発言を繰り返した。世界的に広がったMeToo運動や、同性愛、現代アートによる左翼リベラルの動きも強く批判、右派政党・国民連合(RN)の共感者だった。
アラブ移民増加への危機感から、「フランス」を取り戻す運動が広がる今日、バルドー人気は高まっていた。故人をしのび、バルドーさんが長年居住した南仏の高級リゾート地、サントロペに、国内外の支持者が集まっている。






