【ウィーン小川敏】オーストリア国家保安情報局(DSN)は6日、イスラム組織ハマスが欧州のイスラエルの拠点やユダヤ人を標的としたテロ攻撃のための武器をウィーン市内に保管していた疑いがあると発表した。この事件を巡っては3日に英ロンドンで39歳の英国籍の男が逮捕されている。
DSNによると、ウィーン市内の貸し倉庫にあったスーツケースから拳銃5丁と弾倉10個が押収された。倉庫の借り主は、ハマスの海外作戦組織とされている。
ドイツ連邦検察庁は10月1日、ハマスのメンバーとみられる3人を、ドイツ国内のイスラエルやユダヤ人関連施設への攻撃を計画した疑いで逮捕したと発表した。逮捕されたのは、ドイツ国籍の男2人と、レバノン生まれの男1人。3人はハマスのために攻撃用の武器と弾薬を調達したとされている。ドイツでは2月にも、欧州のユダヤ系施設への攻撃を計画したとして、ハマス構成員4人が起訴されている。
ロンドンで逮捕された男はハマス幹部の息子とされ、ドイツ連邦検察庁の6日の発表によると、今年夏にベルリンで3人のうちの1人と会い、武器と弾薬を受け取り、ウィーンに保管した。
在オーストリア・イスラエル大使館は6日、ハマスは「欧州に住む全ての人々にとって脅威」であり、「世界的なテロネットワークの一部だ」と訴えた。





