【パリ安倍雅信】スペインのサンチェス首相は14日、トランプ米大統領がスペインの防衛費負担が低いことを理由に関税圧力を加える発言をしたことに反発した。北大西洋条約機構(NATO)加盟国の多くがロシアからの攻撃に対抗し、防衛力強化に動く中、スペインは加盟国中最低レベルにとどまっている。
6月のNATO首脳会議で、今後10年間で防衛・安全保障への支出を国内総生産(GDP)比2%から5%に増やすことで合意した。スペインはGDP比1・28%とNATO加盟国では最低水準にあるが、左派のサンチェス氏は防衛に多額の支出をする義務はないと主張している。
これがトランプ氏の怒りを買い、スペインに対して新たな関税を課すという発言につながった。トランプ氏は14日、「信じられないほど無礼だと思う。彼らは罰せられるべきだ」と主張し、北欧の新たな加盟国スウェーデンなどから共感を得た。
スペインは好調な経済成長を享受しながら、防衛負担を渋るサンチェス政権への風当たりは、ますます強まっている。





