【パリ安倍雅信】フランスで18日、全国規模で反マクロン政権デモが行われ、約50万人以上(内務省発表)が参加した。労組など主催者側は約100万人以上としている。約8万人の警官や憲兵隊が全国に動員された。約700件の街頭デモで309人が逮捕され、治安部隊員11人が負傷した。
今回の抗議行動は、今月退陣したバイルー政権が残した緊縮政策の完全撤回を求めるもの。フランスは欧州連合(EU)から財政赤字削減圧力にさらされ、政府は社会保障給付金の制限、二つの祝日の削減など、緊縮財政を打ち出していたが、議会の承認は得られていない。
全国規模の抗議デモを受け、今月就任したばかりのルコルニュ首相は、近日中に労組側と協議を開始すると述べた。一方、ルタイヨー内相は「暴力は正当な政治活動の手段ではなく、誰もそれを容認すべきではない。法を尊重せずにデモを行う自由はあり得ない」と主張した。





