トップ国際欧州性犯罪歴ある司祭が「首席」に 当事者反発、司教ら撤回要求―仏ローマカトリック

性犯罪歴ある司祭が「首席」に 当事者反発、司教ら撤回要求―仏ローマカトリック

【パリ安倍雅信】フランスのローマカトリック教会では、2006年に未成年者への強姦罪で有罪判決を受けたドミニク・スピナ神父が「首席」司祭に任命されたが、司教らは10日、トゥールーズ大司教に対し、決定は信者らの「傷を再び開かせ」「当惑させる」として、撤回を要求した。

首席司祭に任命されたスピナ神父は、かつて2年間にわたり10代少女を強姦し、有罪判決を受けて2年間服役した。裁判当時、司祭は事実を認めず、専門家らは彼の罪悪感の欠如、また歪んだ人格構造を指摘した。釈放から2年後の2009年、スピナ氏は教区司祭に任命されたものの、メディアの批判で2016年に辞任した。

このたび任命された首席司祭は、その教区司祭より高い位。任命に対して、性被害当事者とその家族が強く反発している。

フランスのローマカトリックについては、性的虐待に関する委員会報告が2021年に公表され、1950年代からの聖職者による小児性愛の犠牲者数が、推定延べ21万6千人に上るという衝撃的な事実が明らかになった。カトリック教会が運営する学校の信徒教師、青年教育指導者などによる犠牲者を含めれば、被害者はさらに増え、33万人になるとも指摘した。

同委員会はカトリック教会の責任は重いと指摘し、教会の刷新に向け司法も動き出した。泣き寝入りを続けてきた被害者が、調査委員会の地道なヒアリングの中で真実を語り始め、事態の深刻さが浮き彫りになった。フランスでは聖職者による性犯罪が深刻な問題で、バチカンでも新任の教皇レオ14世の最重要課題である。

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