トップ国際欧州フランス、反移民の参政党躍進に注目

フランス、反移民の参政党躍進に注目

フランスの右傾化との違い

支持者らに囲まれるフランスの右派・国民連合(RN)のルペン前党首(中央)=2024年7月1日、ルペン氏のX(旧ツイッター)より(EPA時事)
支持者らに囲まれるフランスの右派・国民連合(RN)のルペン前党首(中央)=2024年7月1日、ルペン氏のX(旧ツイッター)より(EPA時事)

20日に投開票された参院選の結果で、特にフランスが注目したのは新興野党政党の右派・参政党だ。フランスにも移民排斥で40年前から躍進が続く右派・国民連合(RN)が、今は国民議会で大きな勢力を獲得しているからだ。左派有力紙の仏日刊紙ルモンド電子版は「若い極右政党がポピュリズムを扇動し、外国人嫌悪を打ち出して歴史的な得票を実現した」と報じている。

参院選終盤、日本では、外国人就労者の扱いを巡り、SNSで暑い議論が起きた。日本では初めてのことだが、フランスでは移民問題と失業問題は40年前から国政選挙の中心的争点になっている。近年、欧州連合(EU)加盟国では、ハンガリーのオルバン右派政権だけでなく、ドイツ、イタリア、オランダ、オーストリア、スペインなどで右派旋風が吹き荒れ、欧州議会でも右派は勢力を伸ばしている。

フランスのRNは、EU域内でもっとも右派勢力を躍進させた国とされ、EUの右派リーダー的存在だ。同時に、右派の長い歴史を持つフランスでは、極右勢力は民族主義を脱している。RNの現党首、ジョルダン・バルデラ氏はイタリア系だが、父方の祖母はアルジェリアからの移民の娘でアラブ系だ。RNへの取材で、「RNは白人ではなく欧州人中心主義で、同党支持者の仏国籍者は排斥の対象ではない」との答えが返ってきた。

現在のRNは、創設者のジャンマリ=ルペン氏の時代と異なり、受け継いだ娘、マリーヌ・ルペン氏は極端な移民排斥主義は取っておらず、政権を担える穏健路線にある。ルペン氏は、次期大統領選で大統領ポストに最も近い人物と目され、RNも政権奪取に近づいていると言われている。

【パリ安倍雅信】

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