【ウィーン小川敏】バチカンニュースが11日、報じたところよると、ウクライナのキーウにある聖ソフィア大聖堂がロシアのミサイル攻撃で被害を受けた。11世紀建設の大聖堂はユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産に指定されており、東欧のキリスト教文化の重要な文化遺産だ。
ウクライナ文化省によると、10日のロシアによるミサイル攻撃で、外観の一部が破壊された。内部に被害はなかった。
カトリック通信社(KNA)の報道によると、ミコラ・トチツキー文化相はフェイスブックとテレグラムに写真を投稿し、「今夜、敵は再びわれわれのアイデンティティーの核心を攻撃した。大聖堂はわれわれの国家の誕生を象徴するものであり、ウクライナ全体の魂だ」と述べた。
ウクライナ政府の統計によると、2022年2月のロシア軍の侵攻以来、同国で約600の教会やその他の宗教施設が被害を受けたり破壊されたりしている。