【パリ安倍雅信】フランスの首都パリの4区と20区で5月31日深夜、ホロコースト記念碑、三つのユダヤ教礼拝堂シナゴーグ、ユダヤ人経営のレストランで、建物の外壁にペンキスプレーが吹き付けられる事件が起きた。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は6月1日、これは「フランスにおけるユダヤ人に対する扇動行為の蔓延(まんえん)の直接的な結果」だと非難した。フランスには欧州最大のユダヤコミュニティーが存在する。
今回の襲撃事件を受け、ネタニヤフ氏は「マクロン大統領は、ユダヤ人の故郷の中心にテロリストによるパレスチナ国家を樹立することを奨励するのをやめ、自国における反ユダヤ主義に対抗する行動を開始すべきだ」と訴えた。捜査当局によると、ペイントスプレーにはいかなる模様や文字も書かれていなかったが、緑色のペンキの入った開けられた壺が発見されたという。