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仏共和党党首選 ルタイヨー内相が勝利 次期大統領選目指す右派

【パリ安倍雅信】フランスの主要保守政党・共和党の党首選で18日、ブリュノ・ルタイヨー仏内相が勝利し、2年後に予定される大統領選への出馬を前に、同氏の知名度がさらに高まった。 同氏は党をさらに右傾化させるとみられる強硬保守派で昨年7月の国民議会(下院)選以降、人気が急上昇中だった。再選を目指していた現共和党党首のローラン・ウォキエ氏を上回る得票で党首に選出された。

共和党は、そもそもサルコジ元大統領が党首を務めた保守を代表する党だったが、マクロン現大統領が2017年に中道政党、共和国前進を率いて登場し、議席を大きく減らした。昨年の下院選では左派連合に次いで中道連合の一角にあるが距離を置いている。背後には第3政党の右派・国民連合がいて、次期大統領選に向け、マリーヌ・ルペン氏が大統領ポストを狙っている。

ルタイヨー氏は滞在許可証の発給条件の厳格化など移民対策厳格化を進めており、移民に関する国民投票実施も示唆している。タカ派として知られた保守的な仏西部ヴァンデで育った筋金入りの右派政治家。当面の課題は議席を減らした議会内で存在感を示すことだ。自らは自分の価値観と妥協しない右派運動家と自称、従来はマクロン派の中道政権に反対していたが、昨年9月発足のバルニエ中道政権に参加した。

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