トップ国際欧州米国人初のローマ教皇が誕生、レオ14世名乗る

米国人初のローマ教皇が誕生、レオ14世名乗る

【ウィーン小川敏】バチカン市のシスティーナ礼拝堂で8日、新教皇を決める選挙「コンクラーベ」の2日目の投票が行われ、通算4回目の投票で米シカゴ生まれのロバート・フランシス・プレボスト枢機卿(69)が第267代ローマ教皇に選出された。米国人のローマ教皇選出は初めて。教皇名はレオ14世。

コンクラーベでロバート・フランシス・プレボスト枢機卿が第267代ローマ教皇に選出された(写真:UPI)

レオ14世が同日午後7時過ぎ、サン・ピエトロ大聖堂の中央バルコニーから顔を出すと、新教皇を見ようと広場で待機していた数万人の信者らから大喝采が起きた。新教皇は信者の前で笑顔を見せながら流ちょうなイタリア語にスペイン語を交えながら短いメッセージを送った。

新教皇は「(4月21日に死去した)フランシスコ教皇に感謝を捧げたい」とした上で、「対話と開かれた慈愛に満ちた教会を目指したい」と前教皇が推進してきた路線を引き継ぐ意向を示した。

コンクラーベでは80歳未満の133人の枢機卿が7日午後から新教皇を選出するための投票を行ってきた。約14億人の信者を抱える世界最大のキリスト教宗派のローマ・カトリック教会の最高指導者であるローマ教皇に選出されるためには参加した枢機卿の3分の2の支持が必要だ。べネディクト16世は4回目、前教皇フランシスは5回目の投票で選ばれている。

南米初の教皇となったホルへ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿(76)がアッシジの聖フランシスコの名を取り、フランシスコ教皇と名乗ることで、どのような教皇を目指すかを内外に示したように、新教皇は教会から出て積極的な社会活動を推進していったレオ13世(在位1878~1903年)の後継者としてレオ14世と名乗ったことで、明確な教皇像を描いていることを示した。

レオ14世はフランシスコ教皇からバチカンに呼ばれる前は23年余り南米ペルーの宣教師として歩んできた。貧困に悩む南米の教会の実情に精通しているといわれる。

新教皇を知るオーストリアのシェーンボルン枢機卿は「新教皇がフランシスコ教皇の道を継続することは間違いない。フランシスコ教皇に似ているが、その言動は実務的で、相手の考えにまず耳を傾ける。カリスマ性がある」と述べた。

カトリック教会は聖職者の未成年者への性的虐待問題で信頼を失い、特に、欧米社会で教会離れが進んだ。また、聖職者の独身制の見直し、女性聖職者問題からLGBT(性的少数者)への対応など、世界の教会は多く難問を抱えている。

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