トップ国際欧州関税巡り協議も合意なし 伊首相、米大統領と会談

関税巡り協議も合意なし 伊首相、米大統領と会談

【パリ安倍雅信】イタリアのメローニ首相が17日、米ホワイトハウスで相互関税を巡りトランプ米大統領と会談したが、実質的な進展は得られなかったとみられている。

トランプ氏はこれまで、貿易で米国を搾取し、防衛面で十分な役割を果たしていない欧州を非難していた。トランプ氏が欧州連合(EU)に対し広範な関税を課し、その後一時停止して以来、ホワイトハウスを訪問した欧州首脳はメローニ氏が初めて。

会談後、両者は良好な関係にあることを記者団に見せつけたものの、具体的合意事項が発表されることはなかった。出発に先立ち欧州委員会のフォンデアライエン委員長と連絡を取ったメローニ氏だが、米国とEUの貿易問題を悪化させる懸念も浮上していた。

イタリア右派を代表するメローニ氏は、トランプ氏にとって高く評価される政治指導者の1人だ。メローニ氏は記者団に対して、ロシアのウクライナ侵攻終結に向けたトランプ氏の取り組み、「多様性、公平性、包括性(DEI)」プログラムへの反対、移民取り締まりなど、トランプ氏の打ち出す政策へ支持を表明した。

さらに米国産天然ガス輸出を受け入れ、防衛費を増額する意向を表明した。

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