【ヘルシンキ吉住哲男】ウクライナのゼレンスキー大統領がオレナ夫人を伴い１９日、フィンランドを公式訪問した。ストゥブ大統領との首脳会談では、ウクライナへの防衛支援と兵器生産への投資、フィンランドの民間防衛システムとシェルターに関する専門知識の共有、またロシアの侵略戦争終結に向け協議した。
共同記者会見でストゥブ大統領は、ウクライナへの支援を強調するとともに、１８日のトランプ米大統領とプーチン露大統領との電話会談は、永続的な停戦に向けた一歩となったとする一方、ウクライナは米国の停戦案を無条件に受け入れたが、ロシアは拒否したと対照的に述べた。また米国、ウクライナ、ロシアの各国間交渉の場に、安全保障協力上、欧州も代表を派遣すべきだと強調した。
ゼレンスキー大統領は、戦争終結を切望するとし、フィンランドの支援に謝意を示した。また。ウクライナの独立性の維持の重要性も強調した。
