トップ国際欧州和平維持の軍事計画着手 露・ウクライナ問題で 英首相

和平維持の軍事計画着手 露・ウクライナ問題で 英首相

15日、ロンドンの英首相官邸から「有志連合」 のオンライン首脳会合を主催するスターマー首相(AFP時事)

【パリ安倍雅信】スターマー英首相は15日、欧州連合(EU)加盟国首脳らとのオンライン会議を主催し、ウクライナでの一時停戦が実現した場合、停戦状態を維持するための欧州軍事計画が作戦段階に入ったと述べた。英国メディアが伝えた。会議に参加した「有志国連合」の軍指導者らは「和平協定を支持し、ウクライナの将来の安全を保証するための強力、かつ確固とした計画を策定する」会合を20日、ロンドンで開くとした。

ウクライナが30日間の停戦案に合意した後、米露が開催予定の停戦協議を前にスターマー氏は先月末、ウクライナ和平協定には、ロシアによる隣国への再攻撃を抑止する「米国の支援」が必要との考えを示した。同時に欧州から平和維持部隊の派兵も必要不可欠としている。

オンライン会議に参加したウクライナのゼレンスキー大統領は、欧米からの「積極的な圧力が必要だ」と述べた。また「平和への道は無条件で始めなければならない。ロシアがそれを望まないのであれば、望むようになるまで、強い圧力をかけなければならない」と付け加えた。

スターマー氏は、プーチン露大統領が「即時かつ無条件の停戦」を拒否した場合、「圧力を強め、交渉のテーブルに着くよう説得する必要がある」との考えで首脳らは合意したと述べた。

一方、トランプ米大統領と協議し「全面的な制裁、強い圧力、ロシアへの和平の強制」による早期の合意を求めた。これについてはトランプ氏のロシアへの姿勢が定まっておらず、また強圧的姿勢がプーチン氏に効果があるか不明だ。

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