【パリ安倍雅信】スターマー英首相は11日、仏パリでマクロン仏大統領と会談し、ウクライナへの「揺るぎない」支持の継続を確認した。ウクライナ支援を疑問視し、紛争の早期終結に意欲を示すトランプ前米大統領の再選を念頭に、支援継続を強調したものとみられる。
両首脳は会談後発表された声明で、「ロシアの侵略戦争を阻止するために必要な限り、ウクライナを揺るぎなく支援する」という決意を再確認した。また、英首相府の声明によると、冬に向けてウクライナを「可能な限り最強の立場」に置く方法について協議した。
バイデン米政権は、ロシアとの緊張の高まりを恐れ、ウクライナにロシア国内の標的に対する長距離ミサイルの使用を許可していない。
欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表(外相)は同日、ウクライナを訪問し、ロシアに勝利を許せば、米国にとって大きな損失になると警告。今後もウクライナを強力に支援していく姿勢を示した。