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洪水被害で大規模抗議デモ スペイン・バレンシア

【パリ安倍雅信】スペイン・バレンシア地方で最近発生した壊滅的な洪水に対する当局の対応に不満を持つ地元民が大規模な抗議デモを行い、カルロス・マソン地方長官の辞任を要求した。スペインの通信社エフェを含むメディアは政府機関の発言を引用し、土曜日には13万人が街頭に繰り出し、多くの死者が出たのは当局の警告が遅れたからだと強く批判した。

今回のバレンシアの洪水は、スペインの複数の地域が壊滅的な被害を受けた1週間後に発生し、今世紀ヨーロッパで最悪の洪水の一つで200人以上が死亡した。バレンシアを見舞うために訪問した国王フェリペ6世とレティシア王妃は今月3日、国の対応が遅かったことに怒る群衆から泥を投げ付けられた。

当局の救援人員が足りないことから大規模なボランティア活動が行われている一方、物資の不足からボランティアは足にごみのビニール袋を巻き付けて、泥の除去作業を行っており、衛生面の懸念も広がっている。

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