
オーストリアから
音楽の都ウィーンで来月8日から3日間、米国のスーパースター、テイラー・スウィフトさんのコンサートが開催される。
ウィーンのエルンスト・ハッペル競技場で開催されるが、前売り券は既に完売。彼女のコンサートは国の経済にも大きな影響を与えると言われるほど、多くの人と金が動く。カナダのトルドー首相が「スウィフトさん、カナダでコンサートを開いてください」と自ら嘆願したという話が報じられたほどだ。
数年前、米シアトルでスウィフトさんのコンサートが開かれたが、集まった7万人余りのファンによってマグニチュード(M)2・3相当の振動が発生したという。
地震学者がシアトル周辺で地震を観測、震源地は、スウィフトさんのコンサートが行われていたルーメン・フィールドだった。原因は明らかだった。コンサートに集まった約7万人のファンの歓声と大音量の音楽とダンスがミックスした結果というわけだ。
さらに驚いたことは、スウィフトさんのどの曲がファンたちを興奮させ、地震を発生させたかも分かったという。米紙ニューヨーク・タイムズの調査によると、スウィフトさんがスーパーヒット曲「シェイク・イット・オフ」(クヨクヨしない)を歌った時、地震計が最も強く反応したという。地震学者やメディアは早速、「スウィフト地震」と名付けたほどだ。ウィーンでも「スウィフト地震」が起きるのではないかと地震学者の間でささやかれ始めている。(O)