
【パリ安倍雅信】欧州連合(EU)は27日の首脳会議で、欧州委員会のフォンデアライエン委員長の続投を含む主要3ポストで合意した。ただ、イタリアやハンガリーなどが反対しており、7月の決定までに一波乱ありそうだ。輪番制のEU議長国は7月から、親ロシアでウクライナ支援に否定的なハンガリーのオルバン首相が務める。
フォンデアライエン氏の他は、退任が決まっているミシェルEU理事会議長(大統領に相当)の後任にポルトガルのコスタ前首相を指名、外相に当たる外交安全保障上級代表(外相)にはエストニアのカラス首相を充てることで一致した。現欧州委員会執行部の任期は2024年10月31日までで、新執行部人事は6月6~9日の欧州議会選の結果を踏まえて指名されるが、加盟国首脳には異論もある。