【ヘルシンキ吉住哲男】フィンランド大統領選の決選投票が11日行われ、即日開票の結果、保守与党「国民連合」のストゥブ元首相(55)が、左派「緑の党」の支持を受け無所属で出馬したハービスト前外相(65)を破り、第13代大統領に選出された。
開票率98%の時点で、ストゥブ氏が約52%を獲得し、勝利宣言。ハービスト氏も敗北を認めた。フィンランドの大統領の主な責務は外交・安全保障政策で、両氏とも親欧州連合(EU)、親ウクライナ路線を鮮明にしていた。
大統領の任期は6年で、ストゥブ氏は3月1日に就任する。ウクライナを侵攻した隣国ロシアの脅威が高まる中、新大統領は北大西洋条約機構(NATO)との関係を緊密にしながら、フィンランドの外交と安全保障の舵(かじ)を取ることになる。
ストゥブ氏のスザンヌ・イネス・ストゥブ夫人は英国生まれ。フィンランドで初めて外国生まれの大統領夫人が誕生することになる。