【ヘルシンキ吉住哲男】フィンランド政府はこのほど、南東部地域のロシアとの国境検問所4カ所を今後3カ月閉鎖することを決定した。18日午後0時から実施される。
ロシアはフィンランド入国に必要な書類を持たない難民が国境に到達することを阻止していたが、最近は中東やアフリカ諸国からの難民に自転車を与えるなど、フィンランド国境への到達を積極的に助けているとみられている。特にここ数日間での国境検問所での難民申請数が急増、8月からの難民申請数は100人余りに上った。
政府はロシアが積極的に難民を国境へ送り込んでいると考えており、ロシアから大量の難民が押し寄せてくるのを阻止するため、特定の国境検問所での難民申請の受付の一時停止を決定した。しかし、北東部地域の国境検問所にも数人ではあるが、難民申請者が到達しており、今後の状況次第では、東部地域のロシアとの残り5カ所の国境検問所も閉鎖せざるを得ない可能性もある。