【パリ安倍雅信】スペインのローマ・カトリック教会内で未成年者に対して行われた性暴力に関する報告書が27日に発表された。被害者は数十万人に上るとされ、教会機関の姿勢を厳しく批判した。
正確な数字は示されていないが、独立調査委員会の要請により8000人を対象に実施された。それによると、現在の成人人口(約3900万人)の1・13%が1970年代以降に教会内で行われた性的暴行の被害者であり、そのうち0・6%は聖職者から性的暴行を受けたと主張している。
被害者は教会関係職員を含めれば40万人に達する可能性があると指摘する地元メディアもあり、バチカンにも衝撃が走っている。
フランスでも2021年にローマ・カトリック教会での未成年者に対する性的虐待に関する委員会の報告書が公表され、1950年代から現在までに聖職者による未成年者の被害者数は推定21万6000人に上るという衝撃的な事実が明らかになっている。