【パリ安倍雅信】現時点で死者57人が確認されているギリシャ中部で先月28日に起きた列車衝突大事故は、管理当局のずさんさが事故原因として、政府への抗議運動は高まるばかりだ。「この罪は忘れない!」、「すべての死者の声になろう!」と怒りの声を上げる抗議デモは、アテネとテッサロニキで先週末3日間続いた。
正面衝突した旅客列車と貨物列車の損傷は激しく、事故処理は困難を極め、毎日確認される死者数は増えている。事故は運行会社による人為的ミスとされ、非難する数千人が街頭に繰り出し、政府閣僚の辞任と国の鉄道網運営へのさらなる投資を要求した。デモはエスカレートし、デモ参加者同士の激しい衝突が発生し、同国史上の最悪の列車事故に政府への批判は強まるばかりの状況だ。