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フランス 葬式中狙う空き巣増加 小規模の村 警察が巡回も

【パリ安倍雅信】フランス内務省が1月末に発表した2022年の統計によると、犯罪発生件数はコロナ禍前の19年レベルに戻り、家宅侵入盗被害は11%増加した。中でも注目は、親族などの葬式で留守になった家を狙い、空き巣に入る手口が増えたことだ。

標的は人口の少ない村が多く、中には村の住民300人中120人が葬儀に参席していたというケースもある。平和な村では玄関に鍵を掛けずに出掛ける例も少なくないが、隣同士で不審者は何となく監視している。しかし、葬儀に多数が参加すると不審者に気付きにくい。

親族の葬儀に参加していた美容師の男性は留守宅に空き巣に入られ、現金と大切にしていた銀食器を盗まれる被害に遭った。「今は昔と違って、田舎の家でも空き巣は入る」「葬儀の時とは考えたものだ」と嘆いている。

葬儀狙いの空き巣は、新聞の死亡欄を見ているという。死亡欄には葬儀の場所や日時、故人の住所も掲載されたりしている。被害はフランス全域に及び、小規模の村では葬儀中、参列者の家を警察が巡回するようになったケースもある。

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