トップ国際欧州オミクロン株拡大で再びマスク着用奨励  フランス

オミクロン株拡大で再びマスク着用奨励  フランス

【パリ安倍雅信】フランスで新型コロナウイルスの症例数の急増を受け、マスク着用の議論が高まっている。今年7月にコロナ対策に取り組んできた政府の科学評議会に代わって設置された健康リスク監視・予測委員会(COVARS)は4日、マスク着用措置の即時強化を強調した。

COVARSのトップで免疫学者のブリジット・オートラン氏は「新型コロナの流行が大幅に拡大し、密状態にある閉鎖された空間で可能な限りマスクを着用する方向に移行する必要がある」との認識を日曜版のメディアで示した。ボルヌ仏首相は11月29日、閉鎖された場所、特に公共交通機関でのマスク着用の奨励を開始している。

オートラン氏は、義務化については「政府次第」と主張。そのため当面、国民の良識に訴える方針だが、メディアはリスクが高いと指摘している。

政府は新型コロナ感染拡大のリバウンドに直面しているとの認識を持っており、特定の閉鎖された場所でマスクを再び義務化することの有用性を決定すべくCOVARSの意見を聞くとしている。

フランスは新型コロナの感染第9波に直面しており、10月に発表された最初の専門家委員会の分析で「マスクの着用に関する議論が高まっている」ことを認めた。ただ、現時点では医療施設を除いて、義務化は推奨していない。パンデミックの開始からほぼ3年、特に気温の低下と変異種のオミクロン株の発生により、今月2日の感染者数は1週間前の3万3177人から46%増加し4万8629件を記録した。

spot_img

人気記事

新着記事

TOP記事(全期間)

Google Translate »