イスラエルでは25日、ユダヤの新年(ユダヤ暦5783年)を迎えた。ユダヤ人は2日間新年を祝う。
新型コロナウイルスによる規制が撤廃されて以来初めての祝日なので、長期休暇を取り旅行に出掛ける人が多い。ユダヤ人の友人らに聞いてみると、みんなイスラエルから比較的近いヨーロッパ方面に旅行していた。
ハイテク企業に勤める友人は、「自分は留守番係だ」と笑っていた。こうなることが分かっていたので、8月に有給休暇を取ってもう旅行したから問題ないという。さすがイスラエル人は抜かりがない。
イスラエルの新年に先駆けて、エルサレムのホテルで13日に開催された在イスラエル日本大使館主催の日・イスラエル外交関係樹立70周年記念レセプションに参加する機会を得た。
和服に身を包んだ駐イスラエル日本大使ご夫妻が、レセプションホールの入り口で迎えてくださった。元駐日イスラエル大使や外交官、文化・学術・経済関係者も多く参加していた。誰もが安倍晋三元首相への弔意を表し、功績をたたえていた。日本大使のヘブライ語を交えたスピーチの後には、イスラエル首相や大統領からのビデオメッセージなどが披露された。
外交官として東京に長らく赴任していたユダヤ人の友人に再会し、思い出話に花が咲いた。ヘブライ大学で長年にわたり日本語学科の教鞭(きょうべん)を執られたユダヤ人の名誉教授にも久しぶりにお会いした。思いがけない再会に、月日の流れの早さを感じた。
(M)