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ゼレンスキー氏と対話を 仏独首脳、露大統領と電話会談

電話会談した(左から)ドイツのショルツ首相、ロシアのプーチン大統領、フランスのマクロン大統領(AFP時事)

【パリ安倍雅信】フランスのマクロン大統領とドイツのショルツ首相は28日、ロシアのプーチン大統領と電話会談を行い、ウクライナのゼレンスキー大統領との「真剣な直接対話」を強く促した。また、世界的な食料価格の高騰を抑えるため、ウクライナの穀物を出荷できるよう、南部の主要港オデッサの封鎖解除を求めた。

ドイツ政府によると、会談は80分間に及び、仏独首脳は「即時停戦とロシア軍の撤退」を求めた。プーチン氏は対話再開の用意はできているとする一方、首脳同士の直接対話の可能性については言及しなかったという。ロシア、ウクライナ両国の代表団は2月24日の軍事侵攻以来、複数回協議を重ねてきたが、進展は得られていない。

仏独首脳は、小麦などウクライナ産穀物がロシアによる港の封鎖などで出荷できないことで、アフリカなどで食糧危機が生じていることに触れ、黒海に面するオデッサ港の封鎖解除を求めた。プーチン氏は世界的な食料危機は西側が大規模なロシア制裁を行っているからだと主張しており、制裁解除と引き換えに港の封鎖解除も検討するとしている。

仏独首脳はまた、ウクライナ南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所で捕虜となった約2500人のウクライナ兵の解放を求めた。ロシア側は、投降したウクライナ兵のうち900人以上をロシア支配下にあるドネツク地方オレニウカ村の捕虜収容所に移送したと説明している。

プーチン氏は仏独両首脳に対し、ウクライナへの武器供与をこれ以上続ければ、情勢はさらに不安定なものになると警告したと伝えられる。

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