トップ国際欧州ロシア軍 マリウポリ包囲、最後通告 ウクライナ側は要求拒否

ロシア軍 マリウポリ包囲、最後通告 ウクライナ側は要求拒否

ゼレンスキー大統領 停戦交渉「打ち切りも」

【イスタンブール時事】ウクライナ侵攻作戦を続けるロシア軍は17日、南東部の要衝マリウポリの完全制圧を目指し、包囲による圧力を強めた。ロシア国防省はマリウポリ市街地からウクライナの戦闘員を「一掃した」と発表し、なお抵抗を図る戦闘員に対して17日に武器を置き、拠点を放棄するよう通告した。これに対しウクライナのシュミハリ首相は米ABCテレビに「われわれの部隊は最後まで戦う」と述べ、ロシア側の要求を拒否した。

一方、ロシア国防省は17日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊ブロバルイの弾薬工場をミサイル攻撃で破壊したと発表した。現地メディアによれば着弾は17日で、キーウ一帯へのミサイル攻撃は3日連続となる。この日は東部ハリコフ中心部でも砲撃があり、少なくとも5人が死亡した。

同国防省は16日、マリウポリの戦況について、ウクライナ兵が陣取り抵抗を続けていたアゾフスタル製鉄所になお少数のグループが立てこもっているとしつつ、「完全に封じ込めた」と主張。敵対行為をやめて武器を放棄するようウクライナ側に提案すると述べた。

これに対しウクライナのゼレンスキー大統領は16日、同国メディアのインタビューで「われわれの部隊が壊滅させられれば、いかなる交渉も終わることになる」と表明した。マリウポリでロシア軍が強攻策に出た場合、停戦交渉を打ち切らざるを得なくなるとけん制した形だ。

マリウポリは東部ドネツク州の南端近くに位置する港湾都市。ロシアが制圧すれば、2014年に併合したクリミア半島に至るまで南東部のアゾフ海沿岸一帯を切れ目なく支配下に置くことになる。

ロシア軍はまた、黒海艦隊旗艦のミサイル巡洋艦の喪失後、「破壊活動」や「テロ行為」への報復名目で空爆を強化している。キーウ一帯では15日以降、軍需施設が相次いで空襲に遭い、少なくとも1人が死亡。ハリコフ州でも住宅地区へのミサイル攻撃などで死傷者が出ている。

ロシア軍はさらに、南部オデッサ周辺で、米欧各国からウクライナ側に提供された武器を積んだ同国軍の輸送機1機を撃墜したと主張した。

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