セルビアへ戦闘機売却 仏「作戦能力向上に貢献」

日仏共同訓練のため新田原基地に到着したフランス空軍の主力戦闘機「ラファール」 =26日午後、宮崎県新富町

【パリ安倍雅信】セルビアを訪問しているフランスのマクロン大統領は29日、セルビアのブチッチ大統領との間で、フランスの主力戦闘機ラファール12機の売却、リチウム鉱山の開発支援、民生用原子力計画の開発など、11の二国間協定に署名した。フランスはウクライナ支援を行い、ロシアに対して強硬姿勢を取る一方、セルビアはロシア制裁には加わらず、中国との緊密な関係を深めている。

マクロン氏は「セルビアがロシアや中国と関係を持っていることに憤慨している人は多いようだが、私はセルビアの主権を尊重している」と強調。ラファール売却の交渉過程で満足を表明した。

ラファールを製造するダッソー・アビエーションによれば、セルビアは戦闘機のほか、付随する兵站(へいたん)パッケージと27億ユーロ(約4300億円)相当のスペアパーツを受け取ることになるという。ブチッチ氏は「わが軍の作戦能力の大幅な向上に貢献するだろう」と記者団に語った。一方、原発拡張については、仏電力公社(EDF)と仏開発庁が追加協定に署名した。

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