仏で光ファイバー切断 五輪最中、狙われるインフラ

【パリ安倍雅信】パリ五輪開催中のフランスで7月29日、光ファイバー切断攻撃が発生し、全国的にインターネット回線の減速被害が確認された。ほとんどの五輪競技が行われているパリ首都圏は被害を受けなかったものの、広範囲に影響が広がった。鉄道網に対する組織的な放火攻撃から数日しかたっておらず、組織的テロ攻撃の可能性を当局は疑っている。

仏インターネット・プロバイダー大手、Freeの親会社であるイリアドの広報担当者は、101地区のうち6地区が減速の影響を受けたことを明らかにした。世界中から五輪出場選手や観戦者を迎える数日間で、主要インフラに対する攻撃が相次いで発生し、治安への影響が懸念されている。

パリ五輪開会式の7月26日にパリを起点とする高速鉄道(TGV)網が組織的な放火攻撃を受けた。その際、送電線と共に光ファイバーの切断も確認された。

ダルマナン暫定内相は同29日、当局が鉄道攻撃の背後にいた可能性のある人物の「プロフィル」を特定したと発表したが、この破壊活動の首謀者かどうかは明らかになっていないとしている。

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